2019年03月02日

広告ブロッカーの普及に貢献している真犯人とは

私はとある事情によって広告ブロッカーを導入しているのですが、最近「広告ブロッカーを外すようにお願いしてくるページ」が出てくるようになりました。

まあ事情は分かります。サイト運営は慈善事業でない事が多い(wikipediaのように、慈善事業としてやっている所もありますが)ため、広告収入をブロックされるだけで、サイト運営費やサーバ維持費、(フリーソフト配布サイトなら)ソフト開発費を回収できなくなってしまうのです。
これによって、「Webサイトの広告によって収入を得る」というモデルが脅かされつつあります。

私は今のところ、広告で収入を得ているわけではないので、広告ブロッカーが普及しても困らないのですが、かといって有用なWebサイトが広告ブロッカーによって潰れていくのは少し困ります。
私も、本当は広告ブロッカーなど使いたくはないのです。飯を食うために(もしくは社員に給料を払うために)まっとうなWebサイトを運営している人の収入源まで潰すのは気が引けます。(もちろん、色々とアウトなサイトは別ですが‥‥)

‥‥‥まあ、この記事は広告ブロッカーの是非について論じる記事ではないので、この話はその辺で置いとくとして。
この記事では、広告ブロッカーがなぜ普及したのか? 広告ブロッカーを普及させている元凶は誰なのか? という事について考えたいと思います。

広告ブロッカーを使う動機というのは、大きく分けて下記の4つだと思っています。

1.いきすぎた広告
記事を探すのが困難なほどサイト内を広告で埋め尽くしたり、ポップアップさせたりする事例です。
まとめサイトなどでよく見かけます。

2.不快な広告・悪質な広告
おもに、電子書籍系の広告や、詐欺広告などがこれに当たります。また、一部のソーシャルゲームの広告も該当します。

最近はマシになりましたが「漫画の中身が表示される広告」というのが、いっとき流行っていました。
興味を惹きそうなコマを出して購買意欲をそそるのが目的だと思うのですが、これが大問題なのです。

普通の漫画ならまだ良いのですが、残虐なシーンや、陰湿なシーン、猥褻なシーンをそのまま広告として載せている事例があります。
はっきり言って、とても不快です。というか、この広告が決め手で私は広告ブロッカーを導入しました。

また、一部のソーシャルゲームで、かなりキワどい格好のキャラを広告に出しているパターンがあります。
私はこれについては平気ですが、これも嫌いな人にとっては耐えがたいでしょう。
こういった広告が、広告ブロッカーの導入を後押ししていると思うのです。

また、悪質広告というものもあります。
「あなたのパソコンからウイルスが検出されました!」という大嘘を、システムメッセージを装って表示し(実体は広告です)騙されてクリックした人に自社のソフト(ウイルスソフトという名のスパイウェア等)をダウンロードさせる手口です。
まあこれは注意していれば防げるのですが、こういう詐欺を防ぐために広告ブロッカーの導入を勧める人もいるかもしれません。

3.時間を奪う広告
これはズバり具体例を出しますが、YouTubeの広告の事です。
YouTubeは、強制的に広告動画を流し、これを決められた秒数見ないと本来の動画を見る事ができない、という広告モデルを取っています。
この広告の問題点は、見る側に時間の浪費をさせる所です。
画像の広告なら大して気にならないのですが、YouTubeは広告を見ないと見たい動画を見ることができないのですから、イヤでも見るハメになります。
他の広告に比べて不快な上に、貴重な時間を奪われるという損害を被るわけですから、スキップできるならスキップしたいでしょう。
さらにこの広告、画面をクリックしないと広告を止める事ができません。クリックの手間まで発生します。

そしてそれ以上に問題なのが、この動画広告、広告ブロッカーを使えば見なくて済むのです。
そりゃ広告ブロッカー手放せなくなりますよ。使えば時間を節約できるのですから。

4.広告ではないけど不快なもの
これもズバリ具体例を出します。ニコニコニュースです。
ニコニコ動画にはニュースを表示する機能があるのですが、そのニュースの多くに不快な見出しが付けられていて、見出しが変わるたびに不愉快な気分になります。
しかもこれ、プレミアム会員に入っても消せないんですよね。
ですが、広告ブロッカーを使えば、このニコニコニュースも消す事ができます。(特殊な設定が必要です)
まあ、これについては、GoogleChromeの「ニコニコニュース自動非表示」というプラグインを使えば、ニュースだけピンポイントで消せるのですが、ニコニコ動画の仕様変更によって稀に使えなくなりますし、「ニコニコニュース 消す方法」というワードで検索すると、広告ブロッカーを使った方法も出てきますので、広告ブロッカーで消している人も多いと思います。

●つまり、広告ブロッカーの普及に貢献している真犯人とは
ズバリ、下記のサイトです。

・YouTube
知る人ぞ知る有名サイト。こんなサイトが広告ブロッカーの使用を促進させているのですから、そりゃ普及します。
しかも運営会社のGoogleは、「GoogleChromeを使えば不快な広告をブロックできます!」という宣伝文句で、他ブラウザのシェアを奪おうとしている始末です。

・ニコニコ動画
ニコニコニュースを非表示にする機能を付ければ、広告ブロッカーを使う人の数が減ってサイト内広告の収入が増えるはずなのに、何故か頑なにその機能を実装しません。
その気はないのに広告ブロッカーの普及に一役買っているという、摩訶不思議なサイトです。

・一部の電子書籍サイト、一部のソーシャルゲーム
先ほども述べた通り、不快な広告を出して、広告をブロックさせようという気にさせてきます。特に、私に広告ブロッカーを使う決心をさせてくれたま●が王国には感謝しきれません。お陰でYouTubeを快適に見る事ができる事を知れたので、ますます手放せなくなってしまいました。

・一部のまとめサイト
まあ、そんなグレーなサイト見るなって話ですが‥‥広告を貼らないと食っていけないのは分かりますが、やりすぎは逆効果だと思います。

というわけで、「広告をする側」の企業が広告ブロッカーの利用を促進させているという、お粗末なお話でした。
というか、広告ブロックの対象を、ホワイトリスト方式ではなくて、ブラックリスト方式で指定できれば一番良いのですけどね。そうすれば「行きすぎた広告」を載せているサイトだけが排除できますし、行きすぎた広告を載せてブロックされるのは自業自得ですから。

ではでは。
posted by TCT at 20:47| Comment(0) | 主張とか