2016年01月11日

スプラトゥーンをVPNを使ってプレイするには

※この記事は「スプラトゥーンをNAT越えできない回線でプレイするには」という記事の続きです。
※プロバイダによってはVPNの使用を禁止している所があるかもしれません。事前に利用規約を確認しておいて下さい。


さて、前の記事では、VPNを使えばNAT越えできない回線でもSplatoonがプレイできるようになると書きました。
この記事では、VPNでSplatoonを遊ぶための方法について書いていきたいと思います。

まず、やる事は下記の5つです。

1.業者を探す
2.業者と契約し、VPNで接続する
3.パソコンとWiiUを接続し、接続を共有する。
4.WiiUの「接続テスト」でNAT越えができているか確認する
5.Splatoonを遊ぶ!


それでは、上から順に説明していきたいと思います。
 
1.業者と契約する

まずは、業者を探す必要があります。
前の記事でも書きましたが、日本で「個人向けの」VPNサービスを提供している業者は少ないですし、私はそのうち1社しか知りません。
しかし、海外の大手業者のほうが安定していますので、海外の業者もあわせて紹介します。

●インターリンク
日本のVPN業者です。接続マニュアルも日本語ですので安心です。電話サポートはありませんが、FAQが充実していますので、それなりに知識があれば使いこなせるでしょう。
また、お試し期間が2ヶ月もあるので、うまくいかなかったらやめる事もできます。
私が試してみたのは、「マイIP ソフトイーサ版」というサービスです。
ソフトイーサ版ではない方の「マイIP」は、マンション回線に向いていません。少し高いですがソフトイーサ版の方が良いです。
「セカイVPN」「VPNゲートウェイ」というサービスでも代用できますが、Ping値が50msと少し高く、実際にプレイしてみるとラグが頻繁に発生したのでお勧めしません。

接続方法はPacketixを使いましたが、これが一番安定しているように思います。L2TP/IPsecでも大丈夫ですが、こちらは設定が少し面倒です。PPTP接続はマンション回線には向いていません。
(もし同じマンションにPPTP接続を使っている人がいたら、競合してしまい、使えません。また、PPTPは他のプロトコルと違ってNATで塞げますので、マンションによってはPPTP接続自体ができない所があるかもしれません。)

で、使ってみた感想なのですが、接続自体は問題なくできます。Ping値も、安定している時は特に問題ありません。(地の回線よりも3ms多くなる程度です。)
しかし、そのPing値が少し不安定で、1分に1回程度の割合でラグが発生します。(具体的には1分に1回の割合で、Ping値が3桁‥‥ひどい時には4桁になり、それが2〜3秒続きます。)
また、5試合に1回ぐらいの割合でSplatoonの画面に「接続が不安定になっています」と表示され、0.5〜1秒ほど操作ができなくなります。
とはいえ、プレイに支障が出るレベルではありませんし、不安定になるのは1分のうち数秒だけで、それ以外は快適ですので、それが許容できるのであれば、おすすめです。接続が切れてゲームが中断するような事もありません。
実際、「海外の業者なんか使いたくない」「英語とか絶対ヤだ」という人には、これを勧めるしかありません。
私もこのインターリンクの回線で、朝と昼に「第2回 赤いきつねと緑のたぬき」フェスに参加しましたが、特に大きな問題もなく「永遠のたぬきボーイ」に上げる事ができました。

※注意:「マイIP」サービスは、固定IPアドレスを提供するサービスです。何回接続しようとIPアドレスは変わりません。これはセキュリティ上、少しマズいです。そのため、IPアドレスは絶対に知られないようにして下さい。Splatoonをする時以外はVPNをOFFにするのが望ましいです。

●VyprVPN
今のところ、とても安定しています。
10試合に1回ぐらいの割合で、Splatoonの画面に「接続が不安定になっています」と表示されて1秒ほど動けなくなりますが、それ以外は快適です。
(もう少し探せば、これよりも安定しているサービスが見つかるかもしれませんが、今のところこのサービスが一番安定しています。)
契約の画面は英語ですが、接続ソフトは日本語化されていますので、英語が苦手でもそれほど問題にならないと思います。
プランは「Pro」がお勧めです。「Basic」は安いですが、PPTP接続しか対応していないので、マンション回線には向いていません。Proが一番良いと思います。
支払い方法は「月払い」と「年払い」があり、年払いは非常に安いです。逆に、月払いだと他の業者と比べて高くなります。(2016年1月10日現在)

接続方法は「OpenVPN」を使いました。L2TP/IPsecの方が安定している印象ですが、こちらは接続をWiiUと共有する所がうまくいきませんでした。

なお、1つだけ注意点があります。この業者はセキュリティを非常に重視しているため、「NATファイアーウォール」機能がデフォルトでONになっています。
この機能を使うとセキュリティが向上するのですが、困った事にこの機能は、Splatoonの通信まで遮断してしまいます。(マッチング画面でエラーが発生しやすくなります。プレイ中は問題ありません。)
そのため、OFFにする必要があるのですが、接続ソフトにはその設定がありません。
VyprVPNのコントロールパネル(英語)にアクセスしてログインし、そこで設定を行う必要があります。ご注意下さい。
また、お試し期間が3日間と非常に短いです。

●Hide My ASS!
日本語に直すと少しお下品な名前のサービスなのですが、Ping値自体は問題ありません。しかし、1分に1回の割合で「接続が不安定になっています」と表示され、しかも2秒ほど操作ができなくなります。
1秒ならともかく、Splatoonで2秒も操作ができなくなるのは致命的です。しかもこれが1試合に2回も起きるのは非常に困ります。そのためこのサービスは諦めました。
また、接続アプリとGoogleChromeの相性が悪く、接続中はChromeがうまく動きません。私のマシン特有の現象かもしれませんが・・・・


以上、私が試してみたのはこの3業者です。
品質を最優先するならVyprVPN。たまにラグくなるけど日本のサービスが良いならインターリンクがお勧めです。

2.業者と契約し、VPNで接続する

これは業者によって異なります。
インターリンクであれば公式サイトに接続方法が日本語で書かれていますので、それを読んで下さい。
VyprVPNについては、下記のサイトが詳しいです。

日本語完備!中国で使えるVyprVPNの導入(2016年版)|中国IT情報局
http://jcvisa.info/how-to-install-vyprvpn

接続ができたら、念のためPing値を調べておきましょう。

※Ping値の調べかた
スタートメニューから「コマンドプロンプト」を開く(または「ファイル名を指定して実行」>「CMD」と入力する)と、黒い画面が表示されます。
そこに「Ping yahoo.co.jp」と入力すればPing値が4つ表示されます。この値が50msを超えるとラグが発生しやすくなると言われています。

20150111_CMD.png

念のため、60個ぐらいサンプルを取って、本当にこの回線が安定しているのか調べておくと良いでしょう。
「Ping yahoo.co.jp -n 20」と入れると20回連続でPing値を測定してくれるので便利です。

3.パソコンとWiiUを接続し、接続を共有する。

前の記事にも書きましたが、WiiUには、VPNに接続する機能がありません。
そのため、「パソコンとWiiUをLANで繋ぎ、それからパソコンでVPNに接続する。」という方法を取る事になります。
つまり、パソコンでネット接続を橋渡ししてやるような形になります。

●パソコンとWiiUを無線接続する場合

まず、パソコンに無線LANアンテナがあるか確認します。無い場合は、無線LANの機械を買ってパソコンに取り付ける必要があります。
そして申し訳ないのですが、私はこの方法を使わなかったため、この方法について詳しく知りません。
他のサイトに丸投げする形で申し訳ないのですが、下記のサイトの説明を参照して下さい。

Windows付属の機能だけでPCを無線LANルーター化
http://antop.0hs.org/186

つまり、Windowsを無線LANの親機にして、WiiUからそこへ接続するというものです。
この方法を使えば、Windowsパソコンを介してVPNに接続する事が可能です。
MacやLinuxでも可能だと思うのですが‥‥‥すみません、詳しくないため、ググって下さい。
「Mac ルータ化」「Linux ルータ化」といったワードで引っかかると思います。

●パソコンとWiiUを有線接続する場合

私はこの方法を使いました。なぜなら、その方が安定するからです。(無線LANは電波干渉に弱く、ノイズによって接続が不安定になる事があります。)
まず、この方法を使うには、下記の2つの機器を購入する必要があります。

Wii専用LANアダプター
Wii用と書いてありますが、WiiUにも対応しているので問題ありません。純正品でなくても大丈夫だと思いますが、保証はできません。

パソコン用LANアダプター ※PCに空いているLAN差し込み口が無い場合のみ
この方法を使うには、PC側にLANケーブルを差し込むための穴が必要です。すでにPCのLAN差し込み口が埋まっている場合、これを買う必要があります。
(他社からも似たような製品が発売されていますので、それを使ってもOKです。)

これらを使ってパソコンとWiiUをLANケーブルでつなぎます。
その後の方法は、下記のサイトが詳しいです。(たぶん私の説明よりも分かりやすいです。)

Windows7をルータ化|braintag
http://kiwamaru.hatenablog.com/entry/2013/05/24/220715
※Windows8も同じ手順でOKです。

VyprVPNでOpenVPNを使って接続する場合、「ローカル エリア接続」(環境によっては「ローカル エリア接続 2」とか3の場合があります)で、説明文に「TAP-VyprVPN Adapter V9」と書かれているもののプロパティを開いて下さい。
「共有」タブを開き、「ネットワークのほかのユーザーに、このコンピューターのインターネット接続をとおしての接続を許可する」にチェックを付けて下さい。

20160110_VyprVPN.png

「ホーム ネットワークの接続」欄には、WiiUをつないでいるLANポートを指定して下さい。

4.WiiUの「接続テスト」でNAT越えができているか確認する

任天堂の公式サイトの、下記のページにある「上級者向け」の手順を行って下さい。
https://www.nintendo.co.jp/support/errorcode/howto/wiiu_port_open.html

サポートコードが「1XX-00」であれば大丈夫です。

5.Splatoonを遊ぶ!

ここまで来れば、問題なくマッチングができるはずです。エラーコード118-0502とかは出るかもしれませんが、2〜3回試せば問題なく入れます。
遊びすぎて睡眠不足にならないように気を付けましょう!
以上です。
posted by TCT at 14:52| Comment(3) | 技術情報
この記事へのコメント
失礼します。
マイipソフトイーサ版を契約し、ステップ3まではできたのですが、その後のパソコンとwiiuを有線接続するところで詰まってしまいました。
具体的には、PCとWIIUを有線でつないだ後、すべきこと、と、wiiu側の設定(IPアドレスはマイipのものを入力するのか、PCに接続している本来のルーターからのものなのか)です。
もしよろしければ、記事主さんの設定環境をお教えしていただきたいです。
よろしくお願いします。
Posted by 迷える羊 at 2016年07月02日 07:08
こんにちは、サウジアラビアに出向となりイカができなかったのですがこの記事のおかげでプレイすることができました!ほんとうに有難うございました!
Posted by もさお at 2016年07月09日 06:43
すみません、お返事遅くなりました。

>迷える羊さん
WiiU側は「有線接続」設定ですので、IPの指定は不要のはずです。普通の有線接続と同じ設定で問題ありません。

※他サイトの記事で申し訳ないですが、WiiU側の設定は下記のサイトに設定方法が書かれています。
http://blog.livedoor.jp/remsy/archives/51923885.html
なお、我が家も同様の設定を使っています。

>もさおさん
ご報告ありがとうございます。サウジアラビアからだと回線の距離的に大変そうですね・・・
参考になったようでこちらも嬉しいです。
Posted by TCT at 2016年07月16日 13:16
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