2016年04月11日

「インターネット完備」の物件に、住んではいけない。

よく、マンションを探すときに「インターネット完備」をうたった物件があると思います。
これは、「このマンションに住めば、プロバイダやNTTと契約しなくてもネットができますよ。」という意味で使われる事が多いです。

中には「インターネットの回線は引いてあるけど、プロバイダとの契約は各自で行って下さい。」というマンションもあります。

このような場合でも、「住人がプロバイダを自由に選べる」場合は問題ありません。

しかし、「ある特定のプロバイダとしか契約できない」とか、「プロバイダと契約しなくてもネットが使える」などといった場合は、注意が必要です。
(特に、部屋の中にLANコンセントがあるような物件は気を付けて下さい。)

●回線スピードがとても遅い。
朝や昼間はそれほど問題にならないのですが、暗くなってくると急に回線のスピードが落ちて、ダウンロードがとても遅くなる。
そういう現象が発生する可能性があります。
そして21時、22時にもなると、なんと回線速度は1Mbps。かつてのADSLよりも遅いという悲惨な状況になってしまいます。
「光回線だから大丈夫」などという事はありません。光回線でも容赦なくこの現象に見舞われます。

メールやニュースを見るだけであれば、それほど問題にならないかもしれません。
しかし、Youtubeやニコニコ動画などの動画サイトを見たい場合は、そういうわけにもいきません。
4分程度の動画なのに、再生に8分もかかるという現象が起きるのです。

また、SteamやPlaystationなどで「ゲームをダウンロード」して遊ぶ場合、これは非常に問題になります。
普通のフレッツ光などの回線なら4分程度でダウンロードできるのに、マンション専用線だと4時間もかかったりするのです。

もしもFPS系のネット対戦ゲームをしたいのなら論外です。Ping値が高くなり、ラグに見舞われる事になるでしょう。(NAT問題が発生して、プレイ自体ができない可能性すらあります。)

きちんとした業者なら大丈夫だと思いますが、残念ながら、そんな業者ばかりではありません。
 
●なぜ、光回線なのに遅いのか?
プロバイダの品質に問題があるからです。
たまに「同じマンション内にヘビーユーザーが住んでいた」とか「光ケーブルが痛んでいた」という原因の事もありますが、多くの場合プロバイダに問題があります。

昔に比べてインターネットの通信量が劇的に増加したため、いくつかのプロバイダでは、ユーザーの通信を捌ききれていません。
通信を管理する機械がパンクして全ての通信を時間内に捌けないので、回線速度が落ちてしまうのです。

その結果、「100メガ」をうたっているのに「1メガしか出ない」という、とんでもない状況が生まれてしまっているのです。

もちろん、きちんと問題のない速度が出るプロバイダも多いのですが、世の中には「激安」をうたっているプロバイダが存在します。「業界最安」をうたっている所さえ存在します。
このようなプロバイダの多くは、設備投資をする余裕がありません。また、安いのでユーザーが集中します。その結果、たいした設備でもないのに大量のユーザーが接続しに来るので回線が遅くなり、結果的に「安かろう遅かろう」という、品質の悪いプロバイダが生まれてしまうのです。

●なぜ、マンションが用意した回線だと遅いのか?
「インターネット完備」の物件は、たいていの場合、プロバイダを選べません。
こういう物件は、基本的に「マンション回線を管理する会社」が間に入って、マンションの大家とプロバイダの間を仲介し、いくらかのマージンを稼いでいるのですが、この仲介業者を介さないと、マンション内のLANコンセントからインターネットに接続できないのです。

この業者はマージンで利益を稼いでいるため、安いプロバイダを使いたがります。そうすれば自分たちの取り分が増えるからです。
欲深い業者であれば、数あるプロバイダの中から「一番安いところ」を選ぶでしょう。(実際にそのような業者が存在します。)

先ほど説明しました通り、安いプロバイダは設備投資をやりたがらないので、回線速度は遅くなりがちです。
にも関わらず、住人はプロバイダを選ぶ事ができないので「住んだら必ず、そのプロバイダと契約しなければならない。」という状況に陥ってしまうのです。

その結果、「住んだら最後、引っ越すまで劣悪なネット環境を強要される。」のです。

●住んでしまった場合
住人が独自にフレッツやNURO等の回線を引く事ができるのなら、それが一番手っ取り早いです。
そうすればマンションの劣悪な回線を使わずにインターネットができます。
しかし、たいていの場合、工事を断られるはずです。なぜなら、マンションの大家(または管理会社)の許可を貰わないと、工事ができないからです。
大家(もしくは管理会社)はネットの仲介業者と契約しているので、それ以外の方法のネット接続を認めてくれません。(仲介業者の意向もあると思います。)フレッツ等に申し込んでも、工事ができないと使う事もできません。

WiMaxなどの無線回線ならマンション側の許可を得なくてもOKですが、こちらは帯域制限があります。
例えばWiMaxだと、3日間に3GB以上使ったら回線速度が極端に制限されてしまいます。
また、コースにもよりますが、月に7GB以上使えない場合もあります。そのため、ヘビーユーザーには向いていません。

さらに、WiMaxは電波の影響を受けやすいため、必ず満足のいく速度が出るとは限りません。
電波が悪ければそれこそ2Mbpsしか出ないような場合もありますので、使う場合は必ず試用する方が良いでしょう。
また、ネット対戦ゲームには向いていません。

‥‥もし、WiMaxも独自回線も無理、という事であれば、最悪引っ越すしかありません。
あとは、プロバイダを変えてもらえるように、仲介業者かマンションにお願いするか、もしくは‥‥‥こういう記事を書いて世の中の「インターネット完備」マンションが良くなる事を祈るぐらいしかないでしょう。


とまあ、こんな感じで「インターネット完備」マンションの強烈なデメリットをご紹介しました。
とはいえ、回線速度にこだわりがなく、「1Mbpsでも十分」といった場合は、むしろオススメであると言えます。

そのため、全ての場合において「住んではいけない」わけではない、という事を、最後におことわりさせていただきます。
以上です。
posted by TCT at 22:33| Comment(0) | 主張とか
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